物書堂の辞書アプリとiPadは必ず買っておきたい。持っていないとそれだけでハンデになる。それほど優れたツールなのだ。
まず高校生なら以下のものを買うべきである。
・ジーニアス
・ウィズダム
・国語辞書どれか一つ
この3つをまずは揃えるべきであろう。
これらがTOEICのスコアや英検の合否、進学先にまで影響を及ぼすといっても過言ではないほど重要なツールである。
昔は、紙の辞書を見ればその人の語学力が分かると言われたが、最近はどんなアプリを使っているか、検索履歴で何語引いたかでわかる。
実は最近の傾向として自分が少し危惧しているのが、「単語帳しか使わない学習」「ネットでちょこっと調べるだけの学習」である。
ネットで調べれば確かに意味は出てくるが、どんな文脈で使うのか正確な記述が少ないのだ。
例えば、ネット辞書であるweblioでputを引いたとする。
訳として「置く」「位置に置く」「のせる」などがでてくる。しかしこれだけでは、
「鉛筆を置いてください」という英文は正しく訳せない。
多くの場合、Please put your pencil.と書くだけになる。
ところがputをジーニアスで調べると、SVO副詞(句)と出てくる。
つまり、putは場所を表す副詞がないと使えないことが分かる。
正しくは、Please put your pencil down.
Please put down your pencil.
Please put your pencil on the desk.などになる。
極めつけは、weblioで"what"を引くと、間違った解説が出てくる。
疑問代名詞の箇所で「何」「どんなもの」として例文が出てくるのだが、この写真を見ると、3.と5.は関係代名詞である。the thing whichに置き換えるとわかりやすい。訳としては「~なこと(もの)」。
ネットの無料の辞書を使うと、間違って覚えてしまう一例である。
ところで、物書堂の辞書は「串刺し検索」にも対応する。
ジーニアスで調べた単語を、すぐにウィズダムにジャンプして調べられるし、ランダムハウス、ジーニアス英和大辞典、研究社の新英和大辞典、オーレックスなど、様々な辞書を簡単に引き比べることができるのだ。
引き比べていくと、辞書によっては類義語が取り上げられていて、違いに意識がいくこともある。
たとえば、accomplishを調べただけでも、ずらっと各英和辞書で一覧が出てくる。ジーニアスではaccomplishの類義語は出てこないが、ウィズダムではattainやachieveとどう違うのかが出てくる。
同様に、単語によっては類義語はジーニアスでは出てくるが、ウィズダムにはないもの、オーレックスだけで取り上げられてるもの、ランダムハウスだけで出てくる、研究社の新英和大辞典にのみ出てくるものなど、いろいろあるので辞書はなるべく多く揃えた方がいい。
そしてiPadを縦置きにすると一覧性に優れているのも写真からわかるはず。
13インチのiPad Proでもガッチリと安定するエレコムのアルミスタンドがおすすめ。
iPadはマジックキーボードも優れているので、少し高いが、横置きで使う場合そちらでもいいかもしれない。
でもiPadの真価は縦置きのときに発揮されると思う。
辞書類には投資を惜しんではいけない。