英検は大学受験や就職活動において、ますます重要になってきています。TOEICのL&Rでは測定されないライティングとスピーキングの試験があるからです。
まず高校生が取得するとなると2級か準1級になるでしょう。
大学受験では準1級を取得してると、有利に働きます。
たとえば、私立大学の医学部は概して英語が重視されますが、やはり準1級があると二次面接で非常にいい印象があると言われています(加点されることもあります)。
私立文系学部でも、準1級を取得してると加点されたり、共通テストは満点扱いになったりと、かなりの恩恵を受けられます。ぜひとも準1級の取得を目指したいところです。
では、英検準1級の難易度はどの程度なのでしょうか。
簡単に比較できないのですが、準1級にぎりぎり合格した高校3年生がいると仮定してみましょう。
準1級を取得した高3生が秋に河合塾の全統記述模試を受ければ、英語の偏差値は65から70くらいと言われています。英検2級にぎりぎり合格した高3生ですと、秋に河合の模試を受けると偏差値50くらいです。
現在は合格率は発表されていないのですが、昔はHPで発表されていました。
準1級は一次・二次併せてだいたい15%くらいです。二次面接だけで見ると合格率90%でした(つまり2次に進めばほぼ受かる)。英検1級は自分が受けた頃で約7%でした(1級の二次の通過率は60%くらいです)。最近の1級は一次・二次併せて10%くらいと言われています。これは帰国子女の受験が増えているからではないかと思います。
次に英検の難易度はどの程度か見てみましょう。
2級はボーダーが6割で、準1級と1級は7割です。
2級は4割間違えても合格しますので、実力で解ける問題が半分あれば、あとは勘でマークしても当たる可能性はあります。ただし、これが7割になると記述の配点も大きくなる準1級や1級になると「ラッキー合格」が難しくなります。
2級はまずDUO3.0でしっかりと単語を覚え、そしてリスニングで稼ぐようにすれば1次の筆記はなんとかなります。センター英語で言えば概ね120点くらいのスコアを取れる実力です。
これが準1級になりますと、DUO3.0だけでは不足します。受験用の単語帳でしたらリンガメタリカや鉄壁などがありますが、できればパス単準1級をやりこみ、そしてライティングの練習を積むことです。リスニングも慣れることが重要です。
センター英語なら180点以上、共通テストなら170点以上といったところでしょうか。私立大学でいえば、早稲田を受けるにはちょうどよく、慶應なら持ってて当たり前で、準1級にもう少しプラスアルファが欲しいくらいです。
1級になると大学受験のレベルを大幅に超えたものですので、よほど余裕のある人でないと対策が難しいのが実情です(他教科に影響が出てしまいます)。
就職活動においては、リクナビや日経ナビなど、最初に英検の級を記入させる欄があるのですが、やはり準1級を取得してると有利になります。メーカー、金融、保険、商社、マスコミなど、英語を使う業界では履歴書に書くなら準1級以上が望ましいと言えます。
大学受験のみならず、就職でも使えますので取得しておくと非常に心強いアピール素材になります。