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受かる人、落ちる人、紙一重を分けるその差

100点と99点の差は、その試験が好きだったか、好きじゃなかったかの違いじゃないかといわれる。

 

ただ受験では必ずしも100点を取る必要はない。ボーダーが設定されており、そこに乗っかればいいのである。70点がボーダーだとすると、69点では不合格、70点なら合格。その1点の重みがすごいのだ。


では、どうすれば合格点に乗っかるか。実に様々な人を観察してて感じるのが、やはり「復習をする人」「教科の時間配分を意識した人」「粘る人」である。

 

まず教科の配分について。

簡単に言えば、私立文系で失敗しがちな人は、英語、国語、地歴を均等に勉強する。例えば、英語4国語3地歴3といった具合である。

これでは受験では勝てない。過去問を見るとわかるのだが、英語だけ求められている勉強量が違うのである。

 

高校1年であれば、英語9国語1地歴0でいい。

高校2年であれば、英語8国語1地歴1でいい。

そして受験学年になったら英語5国語2地歴3である。

高1,高2の段階では私立文系なら英語に全振りするくらいがちょうどいいのだ。

国立の受験生なら、昔のセンターであれば英語と数学で満点がとれるようになってから、理科と地歴に着手するくらいでいい。共通テストなら英語と数学で8割以上取れるようになってから他教科に移る感じである。そのくらい英語と数学は合否に直結する。

 

たとえば、日本史で偏差値65と偏差値75は大きな差に見えるが、

受験本番では慶應の日本史なら15点くらい、早稲田でも10点くらいの差である。

これが英語になると絶大な差が出る。英語は慶應なら50点は差が出るし、早稲田でも30点は差が出る。英語に初期投資することが受験ではなによりも大事。英語だけは高校に入った段階から受験勉強をスタートさせるべきである。

 

次に「復習」について。

上図のエビングハウスの忘却曲線に沿って考えると、人は何かを覚えてもその日のうちに半分以上忘れる。定着させるには復習が極めて重要なのだ。復習の回数が増えるにつれて、忘れるスピードが緩やかになる。習ったら、5回から10回は繰り返すことが大切である。

 

生徒を見てて思うのは、「自分は忘れている」ということに気づいていないこと。一度やった問題を1か月後に問題の配置換えしたプリントを渡して解いてもらうと、かなりの量を忘れていることに気づいてくれる。いろんな新しい問題にパクパク食いつくのではなく、同じ問題を繰り返すことが大事なのだ。

 

「復習こそ生命」である。

 

そして、最後に「粘る力」について述べてみたい。

受かる人は演習プリントをやってても、すぐに投げ出さない。数学でもすぐに答えを見るのではなく、まずは5分間でもいいから考えること。問題の意味が分からなくても、じっくり分析して考えるのである。それから解答を見る方が、ずっと記憶に定着する。この粘った5分間の積み重ねだけを試験会場に持っていける。この粘った経験がないと、試験本番で閃かないのだ。

 

粘る力、復習の回数、教科の時間配分。この3つが大切である。

 

 

 

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