多くの受験生が目標にする大学。
それは、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学といった有名私大ではないでしょうか。実際にこのあたりだと就活がしやすくなるという話はよく聞きます。そしてTOEICでハイスコアを持っていれば一層強みになるはずです。
ただ、人気がある一方で東京一極集中で難易度が上昇しているのではないか?と思われるかもしれません。
今回は実際のところどうなのか、いつ頃から受験勉強をしていけばいいのか検証していきたと思います。
まず難易度ですが、河合塾や駿台の偏差値はネット上で出てくるのでここでは割愛します。自分が90年代から2024年度まで解いてて感じた難しさと、実際に生徒を教えてて感じたものを書いてみたいと思います。
まずは、私立の競争が激しかった1995年から2003年頃までの早慶の難しさを10とします。この頃の上智大学は8.5、明治、青山、立教、中央、法政は学部にもよりますが7から8くらいです。
次にゆとり教育が実施され、難易度が少し落ち着いた2004年から2015年頃までの早慶はどうかというと、9.5くらいです。そして定員厳格化が始まった2016年から現在までの早慶の難しさは10から10.5の間です。つまり早慶は2000年前後の難しさに戻ったか学部によってはやや難しくなったという感じです。
やや難しくなった理由はいろいろあります。
まず、共通テストがややこしい問題になり、しかも国立だと科目数が多いので早慶第一志望が増えたこと。次にテレビで東大生をアイドルにする番組が流行り、東大の人気が高まったことで、併願校となる早慶も自動的にやや上昇したこと、東京一極集中の時代になったこと、などが挙げられます。
では、明治、青山、立教、中央、法政はどうかというと、現在の難易度は8くらいです。早慶は受験で使う教科に穴があってはいけないのですが、こちらは少し穴があっても許される感じです。
では、どうしたら確実に合格できるか考えてみましょう。
それは、英語でスタートダッシュをすることです。そして英語だけは高1から受験モードに入っていることです。文系であれば英語力で入れる大学のランクがほぼ決まるからです。
たとえば、英語と日本史と国語を受験科目として選んだとします。
河合塾の記述模試を受けたとします。
偏差値が、
A君:英語50日本史70国語70
B君:英語70日本史50国語50
だとします。
このうち、早慶に受かる可能性があるのはB君です。
A君は日本史や国語で偏差値70を叩きだしてて、一見すると有利にみえるのですが、実は本番の得点に換算するとそれほど大きな差を生むわけではないのです。
それより英語の方が得点差がはっきり出ます。
文系の場合、模試を受けたら英語の偏差値に注目してください。日本史や国語はあとからなんとかなります。英語の偏差値が50か、55か、60か、65か、70か、こちらの方が入試の結果に大きくかかわってきます。
なぜかというと、日本史はみんなが解ける問題と解けない問題がはっきりしているからです。これが英語になると配点が高く、偏差値が高い人にしか解けない問題があり、それがはっきりと点差になって現れてきます(数学も同じです)。
たとえば、英語の配点が200点、日本史の配点が100点の大学を受けるとします。
英語の偏差値70の人と偏差値50の人がその問題を解くと、
偏差値70の人:150/200点
偏差値50の人:70/200点
のような点差がでます。
これが日本史だと、
偏差値70の人:80/100点
偏差値50の人:50/100点
のような点差になります。
英語の方が合否に直結するのです。
どの大学を受けるにしても、英語をしっかり学ぶことが重要です。