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国連英検特A級 二次面接では何が問われるか

国連英検特A級の二次面接は難易度がかなり高いです。英検1級の二次は通過率6割ほどですが、特A級ははっきりしたデータは公表されてませんが、受験した人たちのツイッターやブログでの報告を見てると、体感では3割くらいだと感じます。

 

ちなみに1級は100点満点で60点以上が合格ラインですが、特A級は10点満点で8点以上になります(A級は7点以上です)。

試験時間は、英検1級の面接は10分間であるのに対し、特A級は15分間です。

 

特A級の評価項目は、

Comprehension

Pronunciation

Fluency

Structure

Vocabulary

Communication

Knowledge

で各10点満点、

総合評価も10点満点で行われます。


自分が知識を仕入れるために読んだのは北岡伸一氏の「国連の政治力学」

 

「日本が国連の常任理事国入りするにはどうしたらいいか?」など、この本を参考にして準備してみました。

 

一次試験の合格発表から二次面接までの準備期間は自分のときで3週間くらいしかなかったと記憶しています。つまり、一次の筆記試験と同時に二次対策も視野に入れて準備する必要があり、それがこの試験の難易度を引き上げてると感じます。


自分が実際に受験したときは、会場は巣鴨。

面接で聞かれたのは、JALの再建問題で従業員の人たちの年金が減ってしまいそうだが、どう思うか。捕鯨船問題で外国と衝突してるがどうすべきか。日本は国際社会に対して草の根レベルでどんな貢献ができるか。そしてそれに対する欠点は何か。

 

他には国際問題で何か関心のあることは?と聞かれたので日本が常任理事国入りするには、ブラジル、インド、ドイツ、日本で小さなクラブを作って存在感をアピールしながら理事国入りを着々と進めるべきだなどと、少し無理しながら答えました。

 

結果としては、項目別にみると8点と9点がならび、総合評価は8点でぎりぎりで一回の挑戦で合格できました。国連英検は海外に何年も滞在しててもこの試験のために準備しなければ答えられない質問が多く出るので、「準備量」が大事だと感じます。

 

会話のレベルは英検1級で大丈夫ですが、知識が必要になります。それにはやはりEconomist, Foreign Affairs, CNN, BBCが最適です。数週間ではとても準備できないので、数年は情報を追う姿勢が求められます。そして上に挙げた国連に関する本などをいくつか読めば対応できるようになります。

 

国連英検特A級の難しさは、一次試験でのハイレベルな語彙と二次面接で要求される国際情勢の知識を同時に準備しなければならないところにあります。そしてこの試験が終わって思ったのは、これに突破できるくらいで、かろうじて海外のニュース番組に呼ばれてやりとりできるレベルにあるといえることです。BBCのHardTalkとかは30分番組ですが、これに出てみたいと思えるようになります。

 

特A級が就職試験でプラスになるかどうかは別として、自己研鑽として使うのに非常に優れた試験であることは確かなので、英検1級合格後の目標としてぜひともお勧めします。

 

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