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英語と日本語は時間と空間が逆になる

英語では時間と空間が逆になる。

 

上の表をご覧ください。

 

after, before, follow, precedeが時間で使う場合と、空間で使う場合で、それぞれ逆の位置に置かれています。

 

試しにbeforeを使ってみましょう。

 

He is standing before me. 

彼は私の前に立っている。

 

He thought he had seen that guy before.

あの人を以前見たことがあると彼は思った。

 

このような英文をなんとなく読んでると特に違和感は感じないものです。

(しかし表をチェックすると確かに前後逆になります)

 

今度はこのような文ではどうでしょう。

Spring follows winter.

冬の後に春がくる。

 

I agree with this idea for the following reasons.

以下の理由から私はこの意見に賛成だ。

 

今回は少しアレ?ってなったのではないでしょうか。

 

上の文は時間の話ですが、どこか空間として順序で捉えてる感じがします。

そして下の文は、英作でよく書く表現なので、書いてるスペースで考えると空間のように感じますが、時間の順序として捉えています。

 

頭で考えると混乱してしまいますが、要するにfollowは「後だ」と覚えれば大丈夫です。

「春が後にくる」「後に書く理由から賛成だ」

 

 

同様にprecedeなども考えるとわかりやすくなります。

 

ところで、

英語では時間を前後で捉えるのですが、日本語では前後だけでなく上下でも捉えます(寺澤盾氏の英単語の世界より)。

 

2月上旬(the beginning  / early part of February)

7月下旬(the end of July / late July)

半期(the first half of the fiscal year)

半期(the second half of the fiscal year)

時代が下る(go forward in time)

時代を遡る(go back to the past / into history)

それ以降(after that)

 

英語では上下で表現しないのですが、日本語では上下で表現します。

 

ただし、英語でもTheir wedding date was moved up a month.

(彼らの結婚式の日取りは1ヵ月繰り上げられた(早められた))

のようにupを使うことで「より古いとき」を表すことがあります。

 

ascendが「時代を遡る」の意味で使われ、ancestor(先祖)は昔の人々、descendant(子孫)はdescend(下る)のように「下」は「より新しいとき」として使います。ちょうど川の流れで上流は過去、下流は未来といった捉え方をしています(川は上から下に流れる)。

日本語のように日常の細かい時間を表すほどではないにせよ、英語も時間の捉え方は似ているのかもしれません。

 

 

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