受験生に人気の早稲田と慶應。
2022年度における、
早稲田大学の在学生は37785人。
慶應義塾大学の在学生は28641人。
早稲田の方が人数が多い学校になってます。
次に早慶の河合塾が発表してる偏差値と募集定員を見ていきましょう。
早稲田大学
政治経済学部67.5~70.0 350人
法学部67.5 450人
教育学部62.5~65.0 650人
商学部67.5 535人
社会科学部67.5 500人
国際教養学部70.0 175人
文化構想学部67.5~70.0 475人
文学部67.5~70.0 415人
基幹理工65.0 320人
創造理工62.5~65.0 315人
先進理工65.0~67.5 300人
人間科学部62.5~67.5 400人
スポーツ科学部 250人
慶應義塾大学
文学部65.0 580人
経済学部65.0~67.5 630人
法学部67.5 460人
商学部65.0~67.5 600人
医学部72.5 66人
理工学部65.0 650人
総合政策学部70.0 225人
環境情報学部72.5 225人
看護医療学部60.0 70人
薬学部62.5 150人
文系の主要学部だけもう一回取り出すと、
早稲田 政治経済学部 67.5~70.0 350人
慶應義塾 経済学部 65.0~67.5 630人
早稲田 法学部67.5 450人
慶應義塾 法学部67.5 460人
早稲田 商学部67.5 535人
慶應義塾 商学部65.0~67.5 600人
早稲田 文学部67.5~70.0 415人
慶應義塾 文学部67.5 580人
となり、早稲田の方が学生数は多いものの、一般入試での募集定員が少なくなっています。そして偏差値も少し上です。
実際のところ、大学受験では早稲田の方が少し入りにくい感じがあります。より正確に言うと早稲田の主要学部が入りにくいです。
慶應も主要学部では、法学部や商学部(B方式)などは難関とされています。
そこでどうしても主要学部に入ろうと思ったら、ねらい目は慶應経済A方式(数学受験)か、慶應経済B方式(社会受験)か、慶應商A方式(数学受験)がおすすめです。
数学を使うと慶應は入りやすくなります。逆に数学を使わない方式だと、英語で1割多めにとる必要があり、これが難度を上昇させます。
受験科目に関しても慶應は注意が必要です。
通常の私立文系タイプだと、英語、国語、地歴を選びますが、たまに英語、国語、数学を選ぶ文系タイプがいます。
第一志望はどこか?と聞くと慶應と答えてきます。そうすると、地歴を選んでいないので英数受験できるのは、経済A方式とSFCの2学部のみになります。そして、地歴といっても「地理受験」ができるのは商学部のみで、文学部、経済学部B方式、法学部では「世界史」か「日本史」で受験することになります。
慶應を受験する場合は、あらかじめ各学部がどんな科目を課しているのか調べる必要があります。
ちなみに慶應に受かりやすい受験科目は、英語、数学、世界史を選んだパターンです。
世界史は範囲が広いのでそこまでマニアックな問題は出題されず、しかも慶應の世界史はそんなに難しくないのです。数学は経済学部と商学部で出されますが、難しい問題はみんな解けないので、合否を分ける問題を確実にできればボーダーに乗ります。あとは英語を得意教科にしておくことです。数学は青チャートを確実に解けるようにし、東京出版の一対一対応の演習と新数学スタンダード演習が大方解ければ大丈夫です。
一方で早稲田の商学部を数学受験する場合は注意が必要です。早稲田商学部の数学は非常に難しく、2022年度は60点満点で平均12点という状況です。2023年度では7点です。つまり英語と国語勝負になっているようなところがあり、数学受験を選んだのに、数学を最初から捨てて勉強時間を英語と国語に全振りした人の方が得するような面も年度によってはあります。
受験科目は何にするかは悩ましいですが、一般的に言って、世界史と英語は親和性があり、日本史と古典も親和性があります。
慶應には古典がなく、その代わり英語が難しいので、世界史を選ぶ方が学習効率がいいという見方ができます。早稲田は英語より古典重視の学校なので、日本史がいいかもしれません。
ざっと見てきた感じですが、早稲田は学部によっては英検準1級を取って本番で加点を狙いにいき、慶應は数学を使って経済や商を狙うのがいいといえるでしょう。小論がありますが、実際のところそこまで時間はとられませんので、慶應は英語と数学が勝負の科目になります。早稲田は英語よりも、地歴と古典が勝負の大学です。
得意科目に照らし合わせて第一志望を決める方が、合格しやすくなります。