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学生時代に何をすべきか。講師の担当教科で意見が変わる

「晴れて大学に受かりました」「学生時代は何をしたらいいですか?」

 

このように講師に質問したとする。

すると、講師の担当科目によってだいぶ意見が違ってくる。

 

ある講師は旅行だ、バイトだ、サークルだ、というかもしれない。ある講師は「飲み会に出るな。勉強だ」というかもしれない。

これには教科によってはっきりとした違いがあるので今回は詳しく見ていくことにする。

 


まず、講師の担当科目が英語か、それ以外か、でアドバイスが大きく変わる。基本的に講師は自分が学生時代にしていたことを勧めてくる。

 

有名な英語講師が書いた自己啓発本を読んでみると、驚くほど中身が似ている。

「飲み会には出るな。飲み会に出た回数だけ人としての魅力が減る」「英語を勉強しろ」「君はテニスをするためにその大学に入ったのか?」と勉強するようにアドバイスしてくる。

 

なぜそうなるかといえば、英語講師は大学卒業とともに英検の級やTOEICのスコアが求められる。必然的に難関国家試験を目指すような人に向けたアドバイスになりがちなのである。

 

これが数学講師、国語講師になるとバイトした方がいい、サークル活動を頑張れ、世界中を旅しろ、と様々な意見が出てくる。英語以外の科目だと特定の資格試験をとる必要がないため、英語講師のように勉強寄りのアドバイスにはならないのだ。

 

ある予備校の化学の先生だと、「受験が終わったら参考書は捨てるんだよ。じゃないとバイトで塾講師とかやって間違って塾の先生になっちゃうよ」とブラックジョークをまじえて語っているシーンがあったが、受験で使っていた参考書は捨てない方がいいと思う。

知識は自分が使いこんだ本のレイアウトで覚えてるものだし、学生時代の授業で復習として必要になるかもしれない。それを見返せば忘れててもすぐに記憶がよみがえってくる。頑張った本は宝物なのだ。「捨てるんだよ」というのは、「もう一冊必要になるだろうから、その時はまたボクのテキストを買ってね。印税が入ってうれしいから」と言ってるように聞こえるのだ。

 

ところで、かつて高校の世界史の時間で、「世界史のナビゲーター」を書いた鈴木敏彦先生「学生時代は月に2冊本を読みましょう」「2×12か月×4でだいたい100冊です」とおっしゃっていた。勉強や読書を勧める先生も中にはいる。

 

そして自分はどっち寄りかというと、やはり学生時代に英語の勉強はちゃんとやっておくようにアドバイスする派である。

まず、就職活動でリクナビに登録するとき、英検の級とTOEICのスコアを記入する欄がある。最近の大学は一般入試を経ないで入学する人が多いので、TOEICのスコアでちゃんと学力があるかどうか見極めようとしてるのだ。ある程度のスコアを取っていないと、そもそもエントリーすらできない企業もある。

 

そして大卒として就職する場合、それは英語くらいは最低限できますという意味なので、全くできなかったら取引先に英語でメールを書いたり、会って商談したりするときにつらい思いをするはず。

社会人になってから一日に1時間勉強するのはかなり大変なこと。

学生時代に英語の蓄えを作っておくことは極めて大事なのだ。

 

自分自身も学生時代に飲み会に出たり、友人と麻雀をしたことはある。

最初の数回は新鮮で面白かったが、回数が増えるにつれて目新しいことはなくなり、時間がもったいないという感覚の方が大きくなっていった。麻雀は適当な理由をつけて断り、飲み会も回数を大幅に減らして、英語に時間とお金を使うようにしたことは今思うと大正解であった。

社会に出たとき、自分は何で勝負するのか。これをどこかで意識しながら学生時代を送るべきだと思う。

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