独学の大切さ。
変化の激しい時代だからこそ率先して知識をインプットし、仕事でアウトプットできるようにしておかなければらない。
今回は「若い時の無目的なインプットが重要」について山口周氏の本から紹介したい。
氏が言うには、仕事で必要に迫られてインプットをしていては間に合わない。
若いころに腐るほどあった時間を使って大量に読書をしていなければ、もうインプットできる時期はやってこないのだとか。インプットをしてないとすぐにアウトプットでネタ切れになる。
これには自分も賛同する。
氏がいうには、飛ぶ鳥を落とす勢いでベストセラー本を出していた人が、ある時からパタッと出さなくなることがある(自分でも思い浮かぶ人が何人かいる)。
その一方で、東京大学名誉教授の養老孟司先生や明治大学教授の齋藤孝先生のようにひたすらベストセラー本を生み出す方々もいる。良質なアウトプットをし続ける人に共通してるのは、人生のある時期にひたすらインプットをしたこと、そしてそれを継続していること。
つまり、良質なインプットをし続けなければアウトプットは枯れてしまう。
さらには、「インプットはアウトプットが必要になったらすればいい」では間に合わないのだ。「インプットが必要になったとき」とは「もう表舞台に立て」と言われてるときで、そこでインプットをしてたら間に合わない。本を書いてくれ、講演会に出てくれ、番組に出てくれ、と言われてからインプットをしていては付け焼刃の知識になってユニークな視点を持った解説はできない。そして有名になってからインプットに時間を割いていては大きな機会損失にもなるのだ。時給数万円から数十万円を稼ぐ有名人になってから哲学書を読む、語学の勉強をする、というのではもったいないと感じるはずである。
ではどうすればいいかというと、山口氏曰く、「まだアウトプットを求められていない時期にひたすらインプットをすること。つまりインプットの機会費用が小さいときだ。これしかない」と。
ところで、かのスティーブ・ジョブズによると、
どの知識が将来役に立つかは読めないのだとか。
将来を見据えて点と点をつなぎ合わせることはできない。できるのは、後からつなぎ合わせること。いずれ人生のどこかでつながって、実を結ぶだろうと信じるしかないと。
何をインプットするかは野生の嗅覚で嗅ぎわけるしかない。
古典かもしれないし、映画かもしれないし、洋楽かもしれないし、語学かもしれない。
話をインプットの大切さに戻そう。
英語のことわざでEasy come easy go.というのがある。
簡単に手に入れたものは、簡単に消えやすいことだ。
簡単に有名になった人はすぐに消える。
簡単に手に入れた金はすぐに使ってしまう。
簡単に仲良くなった相手とは長くは続かない。
若い人でポンと何かの拍子で有名になった人を見ると、インプットする時間は大丈夫なのかと心配になってしまうことがある。特に語学は時間がかかる。
英語も実戦の場で求められてから勉強を始めていては遅いと思うのだ。できないことはないかもしれないが、社会人が一日に2時間勉強をするのは大変なこと。たっぷり時間があるうちにいかに貯蓄を作ったかで勝負はついてる。
受験生の時間、浪人生の時間、大学生の時間は、まさにインプットに最適な時間である。まだ表舞台に立てと言われてないから、機会損失が小さくてインプットに集中できるのだ。
大学受験の勉強で苦しくなった時、ビジネス書ではあるが「独学の技法」をすすめる。将来の自分が過去の自分に感謝するときがきっと来るはず。