TOEICのスコアは就職活動をする上で、必ず求められます。
リクナビに登録するとき、大学名を記入する欄は当然ありますが、英検の級とTOEICのスコアを記入する箇所もあります。
自分が就活をしてたときは「TOEICを受けていないと就活する気がないとみなされる」と言われるほどでしたが、最近はその傾向がさらに強まった感じがします。
理由としては、大学入試の一般受験比率が下がってきてますので、その人の本当の学力を見たいという企業側の思惑があるからではないでしょうか。
また、国際社会に対応する上でも、やはり最低限の英語力を確認する意味もあると思います。
まず、TOEICは何点必要なのか?についてですが、業界によってだいぶ異なります。
外資金融、外資コンサルなら900点以上。
総合商社の場合は、最低でも800点、できれば900点以上といったところです。
武田薬品工業は概ね700点以上が求められているようです。
募集職種・選考プロセス|募集要項|新卒採用|武田薬品国内サイト (takeda.com)
そして、楽天は入社までに800点を取得しなければならないとHPに出てきます。
FAQ | 新卒採用 | 楽天グループ株式会社 (rakuten.co.jp)
国家公務員の総合職試験では、600点以上だと15点加算され、730点以上だと25点加算されます。英検準1級以上でも25点加算されます。
業界によって求めてくるスコアはばらばらですが、まずは700点を目標に準備するのがいいと思います。
ただ、TOEIC700点は高校3年生が秋の河合塾の記述模試を受けて、偏差値70を出すのと同じくらいの難易度ですので、早めに準備することが大切です。
実は、早稲田大学や慶應大学に一般入試で入る人の英語力が概ねTOEIC700点前後と言われています。もし大学の授業でしか英語に触れていないと、3年後には500点以下になってしまいます。いかに自発的に英語に触れ続けるかがハイスコアを取る上で鍵を握っています。
そしてTOEICは試験の半分がリスニングですので、大学1年のときから、CNNやBBCを視聴しておくだけでも、だいぶ英語力に差が出てきます(リスニングは急にはできるようにならないスキルです)。
また、TOEICのスコアにはいくつか壁もあります。
ひとつめが600点。ふたつめが850点。そして三つめが900点です。
他の英語の塾でバイトしてたときに大学生のスコアを見てて思ったのですが、この三つ目も900点が一番の難所になっている感じがします。この900点は、TOEIC対策だけではなかなか到達できず、日ごろからどれだけ英文に触れているか、トータルでの英語力を培っていないと出てこないスコアになります。つまり外資系や総合商社などを志望する場合は、TOEIC対策だけでなく、EconomistやNew York Timesなどを読んだり、自発的に英語に触れる作業が必須だといえます。
ちなみに大学受験で失敗してしまったとしても、TOEICで900点以上取得していればチャンスが与えられることもありますので、大学1年生のときから、コツコツ英語に触れ続けることが重要です。