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単語帳は5冊買って1冊をやりこもう

ここ5年くらいで英語塾で個別で高校生を見ていると、英語力に少し変化が見られます。

 

それは、全体的に語彙が不足してきていることです。

 

自分が高校生だったころは、学校に紙の辞書(ジーニアス英和)を1冊置いておき、家にも同じジーニアスを置き、塾や図書館に行くときは電子辞書を携帯して、DUOか速読英単語をカバンの中に1冊は入れておくスタイルでした。

 

最近の高校では辞書は使わなくなってきており、スマホの検索で済ませる流れになっています。そしてさらに、単語帳自体もあまり携帯しない流れになってきています。そのような風潮のなかで、文化庁の発表のなかに一つ気になるものがありました。

16歳以上の人たちの6割が月に1冊も本を読まないとのデータが出てきたのです。

 

読書離れ(本離れ)が進んでいるのです。

 

最近では動画を視聴して情報を得るのがトレンドになっているからかもしれません。

しかし、動画で単語を覚えるのは難しいものです。どうしても「本」が必要です。

そして1冊の単語帳が人生を変えることも少なくありません。DUOで変わったという人は結構います。


ところで、本屋に行っても、参考書コーナーには膨大な数の本が置かれており、単語帳はどれを選べばいいのか、分からないものです。その場でいいとは思っても、自分には実は合わなかったと後になって判明するケースもあります。

 

そこで、自分が高校生の頃、どうしていたかを紹介したいと思います。

 

その方法とは、DUO、速読英単語、リンガメタリカ、英単語ピーナツ、英検のパス単、有名どころはとりあえず買ってしまうことです。

 

1冊せいぜい1000から1500円の間です。その金額で進む大学のランクが変わるなら、安いものです。

 

特に、早稲田、慶應以上のランクに行こうと思ったら、本屋に一切いかないというスタイルは危険です。学校から与えられたものを受け身でこなすだけでは不十分であることが多いからです。

 

自分は最終的に単語帳は10冊近く買い込み、DUOと速読英単語の必修編と上級編をやりこみました。そして、大学受験では語彙力が大きくモノをいうことから、これが快進撃につながりました。

 

自分がなぜ単語帳に出合えたかというと、いまはもうないのですが、通学途中の渋谷の紀伊国屋書店でいろいろと学参をチェックしていたことが大きかったと思います。(自分にとっては高校よりも紀伊国屋書店の方が学び舎だったといえます)

 

週1回は本屋に足を運ぶことで、さまざまな本との出合いがあります。

 

毎回本を買う必要はないので、どのコーナーにどんな本があるのか、体感的に知っておくと何かと便利です。疑問が生じたときにそのコーナーに行くようになります。

 

現代に不足している栄養素とは、本屋にいく頻度、本との出会い、といえます。

 

都内だったらどんな本屋にいくといいのか以下に紹介してみたいと思います。

まずは泣く子も黙る新宿の紀伊国屋書店本店

 

夜は20時まで営業しています。

学参コーナーは7階。語学書や洋書もあり、2階には新書コーナーがあります。

高校生なら2階と7階が最適です。マンガコーナーは8階にあります。とりあえず、ここに足を運んでみることは非常の価値のあることです。

 

情報戦で出遅れないためにも、新宿といったらまず紀伊国屋書店に足を運ぶくらいがちょうどいいと思います。

 


新宿といえば、次は西新宿にあるブックファーストです。

 

ここは夜の22時30分まで営業しているので、紀伊国屋書店が閉まっている時でも活躍してくれます。塾や予備校の帰りにふらっと立ち寄るだけでも、メインフロアのところで様々な新刊本や雑誌に出会うことができます。


つぎに、都内最大級の売り場面積といえば、やはり池袋のジュンク堂です。

 

ここは本のデパートで、学参コーナーは8階にあります。会計は本をすべて1階まで持っていき、まとめて払うシステムです。

 

とにかく品揃えがすごく、一回行ってみると買わないといけない本に何かしら出合うので、いい意味での焦りを得られます。

 

赤本なども充実していて、さらに店内に椅子も用意されているので、ゆっくりと読むこともできます。


最後に丸善オアゾです。

ここは学参コーナーも新書コーナーも充実しており、さらに4階の洋書売り場、万年筆売り場も充実してる贅沢な本屋です。個人的にはここが一番気に入っています。どちらかというと、サラリーマン御用達といった感じですが、高校生でも必要なものが十分揃います。


ざっといろいろな本屋を紹介してみましたが、本屋はそれぞれ本の展示の仕方やレイアウトが違うので、売ってる本が同じであっても、違う本屋にいくと違った本が目に入ってきます。

 

つまりいろんな本屋に足を運んでみることが視野を広くしてくれます。

 

単語帳も、いろんな本屋にいくと、変わった単語帳に出合うこともあります。

 

とにかく、単語帳はまずは5冊買い、好きなものに絞っていき、最終的に1冊に決めてやりこんでみましょう。そして、買った残りの4冊もたまに読んでみると、覚えたものが何度も繰り返し出てきて、記憶が強化されていきます。

 

単語帳は、1冊を大事に、その一方で他もちょくちょく読んでみる、このようなバランスでいくとうまくいきます。大学受験は本屋とのつきあい、単語帳とのつきあいが大事です。

 

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