古文を使わない文系受験。
慶應義塾大学が古典なしで受けられることで有名ですが、他にもいくつかあります。
実は英語塾で英語専門で教えていると、古典が間に合わない、もしくは古典が嫌いという受験生にかなりの頻度で出会います。
特に慶應が第一志望だと古典をやる時間がもったいない、英語学習に時間を回したいという人が多いです。
そんなときどうしたらいいか。
実は、古文を使わなくて済む有名大学が慶應以外にもあります。
青山学院大学、中央大学、法政大学です。
まずは青山学院大学から紹介してみます。
共通テスト利用では古典が必要なのですが、
文学部の日本文学科・史学科・比較芸術学科以外の学部を受けるなら、
「全学部日程」を選べば古文を使わなくて済みます。
すなわち、経済学部、経営学部、法学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部、文学部英米文学科、文学部フランス文学科、教育人間科学部などを「全学部日程」で受ける場合は古文を使わずに受験できます。
ただ、全学部日程は問題が比較的簡単なので、高得点勝負になります。
そして古典を避けたがっている受験生が集まるので、慶應を第一志望にしてる人が多く、ハイレベルな戦いになります。
ちなみに、経済学部は「個別学部日程」でも古文なしで受けられます。
次に中央大学を見ていきましょう。
中央大学は、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部で古文なしで受けられます。
特に総合政策学部と国際経営学部は英語200点、国語100点(現代文のみ)で合計300点満点という配点なので、英語が得意ならなんとかなります。地歴も不要です。
国際情報学部は英語150点、国語100点の合計250点です。こちらも地歴不要です。
最後に法政大学です。
法政大学はT日程で古文なしで受験できます。
T日程というのは、他の大学でいう全学部日程のようなものです。
つまりT日程は自分の好きな学部に出願できます。
受験科目は、
英語と国語 or 英語と数学という組み合わせになります。
国語は古文漢文は出題されません。
つまり、英語ができればなんとかなる可能性が高いといえます。
そして、こちらも地歴を選ばなくて済むので受けやすいです。
ちなみに、関西に目を向けると、
関関同立と言われる、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学は基本的に古文を使うことになります。
以上ざっと見てきましたが、文系でも古文を使わなくても済む大学はいくつかあるので、どうしても古文が間に合わない、さらには地歴も危ないという場合は、これらの大学も考えてみてください。
英語ができると文系の大学受験は非常に有利になります。
P.S. 古文を軽視していいという意味のコラムではございません。
むしろ古文は岩波文庫の黄色帯を読むための大切な教養だと考えています。