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慶應義塾大学文系でねらい目の学部

前回の記事は古文を使わない文系大学でしたが、今回は慶應義塾大学で入りやすい学部、ねらい目の学部を紹介したいと思います。

 

英語塾といえば、やはり英語重視の大学を目指す人が多いです。

 

結論からいくと、

1.文学部、2.商学部A方式、3.経済学部A(B)方式です。

 

 

一番受けやすいのは、文学部といえます。

 

文学部は辞書持ち込み可で、記述式が多く出されます。

構文がしっかりとれていれば英語の試験は難なく解けるようにできています。

おすすめの参考書は「英文読解の透視図」や伊藤和夫の「英文解釈教室」です。これらをしっかり読み込み、とにかく英文の構造を捉えられるようになっておくことが重要です。

 

地歴と小論文もそれほど厄介なものではなく、解きやすい部類に入ります。

Z会の実力をつける100題などをしっかりとやりこみましょう。

ただ、地歴は世界史か日本史のどちらかしか使えないので注意がいります。

 

 

次に受けやすいのは商学部A方式です。

 

受験科目は、英語、数学、地歴と特殊ですが、ここは倍率が2倍から3倍とそれほど高くなく、国立を受ける人だったら併願に向いてる学部です。

 

ただし、国立で二次に数学と地歴が両方あるのは、東大、京大、一橋のみなので、受験生のレベルはそれなりに高いです。たまに理系の人で地理を選んで受験する人もいます。

商学部A方式の注意点としては、数学の難易度の変動が大きいことです。

数学の平均点が30点のこともあれば、60点弱のこともあります。

 

点の取り方としては、英語7割、地歴7を目指し、数学で半分くらい取って逃げ切るパターンが多いです。

文系にしては数学は難しく、試験時間も厳しめ(70分)です。難易度を見極める力が必要です。焦っていてもベン図などはきれいに書き、間違えないようにすることが大事です。

 

 

最後に経済学部A方式orB方式です。

国立型で勉強してる人なら、英語、数学、小論文のA方式がおすすめです。

こちらの方が募集枠が大きく、理系の人でも受験できます。

 

数学は青チャートを完璧にこなし、東京出版の一対一対応の演習、新数学スタンダード演習あたりが解けるレベルになっていれば十分です。

 

数学の難易度は商学部のように安定せず、難しい年もあれば易しい年もあります。数学の難易度が読めない分、英語できっちり点が取れるようになっている必要があります。

 

数学に自信がない人は、英語、地歴、小論文のB方式がおすすめです。

地歴は世界史か日本史のどちらかで近現代史が中心になります。

 

小論文はA方式、B方式ともに共通の内容で、非常に書きやすいものが出ます。

政治経済の教科書で準備すれば、書くべきネタを仕入れることができ、対策はしやすいです。

 

ちなみに、英語に関しては自由英作が出題され、大問1から順に英文を読んでいった内容について問われるので、少し特殊な内容になります。また、英語長文が一つ一つ長いので、活字力をつけておくことも重要です。

 

 

 

ところで、合格するのが難しいのは、商学部B方式と法学部になります

 

商学部B方式は英語、地歴、論文テストになりますが、この論文テストが曲者です。

文学部や経済学部や法学部のような論述試験ではなく、数学のようなパズルみたいな問題を解く試験が出されます。

 

そして、毎年何が出題されるか全く予想できないのです。

何点取れるのか予測がつかない分、英語と地歴の完成度を高めるしか対策ができないのがこの商Bの難しさに繋がっています。(経済Bは小論の対策がしやすいです)

 

とりあえず、数学1・Aで出される確率問題、十分条件、必要条件、全体と集合などは押さえておくべきです。また、野矢茂樹の「論理学トレーニング101題」で出題されるような、日本語の接続詞を問うものもよく出ますので、論理学の本を齧ってみるのも一つの手です。

商学部B方式は、法学部に受かった人でも落ちたという話をよく聞きます。

 

 

法学部は英語と地歴(世界史か日本史)ですが、英語は非常に難しい語彙が出題され、英検1級レベルの語彙まで押さえておく必要があります。

また会話文問題などもなんとなくで解けるような次元のものではなく、消去法やロジックなど、あらゆるものを駆使して解くことになります。

 

法学部の傾向ですが、英国社に絞った私立文系受験生が、時間と気力を英語に全振りして対策してくるので、英語は最難関受験者が集まると考えた方がいいです。

 

 

慶應の文系学部をざっと見てきましたが、とにかく学部が違うとまるで別の大学のような雰囲気を醸し出すのが慶應の特徴です。

 

つまり、他の学部と併願しにくいのです。

それぞれに対策が要ります。

 

早稲田は学部が異なっても、どこかで似たような雰囲気のあるとこもあったり、MARCHと呼ばれる大学群では全学部日程やT日程など、受けやすいタイプもあるのですが、慶應はまったくそのような流れがないのです。

 

つまり、受験料ビジネスを行わない大学なのです。

どんな人が欲しいのか、過去問を通じてメッセージをはっきり出すのが慶應の特徴です。

 

これがなぜ可能なのかというと、三田会からの寄付金が多く集まるからです。寄付金が多く集まれば受験料ビジネスをしなくて済むので、受験生に媚びない質の高い入試が可能になります。

 

 

そこで、どうしても慶應に入りたいと思ったら、英国社の私立文系タイプでいくよりは、英語、数学、世界史、国語で勉強する方が合格可能性が高まります。つまり国立型ですが、理科や公民はやらないスタイルです。

 

プランとしては、

数学に自信があるなら、

文学部、商学部A方式、経済学部A方式

 

数学に自信がないなら、

文学部、商学部A方式、経済学部B方式

 

と受けるのがいいかもしれません。

 

ただ、もし数学をやってない分、英語と地歴に自信があるなら

 

文学部、商学部B方式、経済学部B方式、法学部

 

といけます。

 

もちろんこれらにSFCを追加することもできますが、入試が連日続くことになるので、体力の消耗は大きくなります

2月は絶対にインフルエンザや風邪をひかないように対策することがなによりも重要です。

 

英語をしっかりやり、数学と地歴もそれなりにやっておく。

このスタイルでいけば慶應は比較的取りやすくなります。

 

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