英語塾では、受験生から試験当日に経験した体調不良について話を聞くことがあります。
今回はそれらを踏まえて、「備えあれば憂いなし」として使える常備薬を中心に紹介したいと思います。
・ストレスなどでお腹が緩くなったとき。
神経的なものなら、効きが弱めのセスデンもしくは強めのロペミンを病院で処方してもらうか、食べすぎだったり、消化に悪いものでお腹が緩くなったら、市販薬である下痢止めストッパが効果的です。
これらの注意点は腸の中の水分を一気に吸収するので、トイレが近くなってしまうこと。そこで、下痢止めを飲む場合は、決してカフェインが含まれている緑茶やアイスティ、コーヒーなどとは一緒に飲まず、麦茶か普通の水を少量飲むだけにしておくべきです。水分摂取は控えめにしましょう。
たまに眠気をとるためにコーヒーやエナジードリンクを飲む人もいますが、やはりカフェインが含まれており、トイレが近くなるものです。特に試験時間が厳しい早稲田大学・慶應大学を受けるときなどは注意が必要です。数学の試験中にトイレに行くと時間のロスが大きく、かなり不利になってしまいます。
・ロペミンや下痢止めストッパを飲んだが、下痢が止まらない場合。
これは社会人になってから、教材作成のあまりの忙しさで自分自身が経験したことですが、ストレスが多いと腸内環境が崩れてしまっていることがあります。その場合は、市販薬のビオフェルミンを多めに飲むと改善することがあります。
本当にお腹がひどいときは、自分はビオフェルミンを一日に15錠以上飲んでお腹を落ち着かせるようにしています(整腸剤なのでオーバードーズにはならないです)。
整腸剤はいろいろありますが、自分はビオスリーというのを試したら体にあわなかったのか、逆に緩くなってしまいました。自分の体に合うのか事前にいろいろ試すことが重要です。
・鼻水が止まらなくなった場合。
大学受験は真冬に行われるため、寒さで鼻腔が刺激され、鼻水が止まらなくなることがあります。その際、気を付けたいのが鼻炎薬です。
飲むと眠くなると言われているのが、第一世代の鼻炎薬。
マツキヨの新ノスポール鼻炎カプセルや花粉症のときに使うポララミンなどが第一世代です。
飲んでも眠くならないが、人によってはお腹が緩くなると言われているのが第二世代の鼻炎薬。
クラリチン、ビラノア、マツキヨのアレルギー専門ノスポール鼻炎錠FXなどです。
自分は花粉症持ちでいろいろ試したのですが、第一世代の薬では眠くなってしまい、パフォーマンスが低下することになりました。
第二世代は1回目は大丈夫でも、数回目でお腹が緩くなることがあったのですが、写真にあるノスポール鼻炎錠FXは大丈夫でした。
鼻炎薬も試験がない普段の日にいろいろと試しておくと、いざというときに助かります。自分はノスポールFXに加えて点鼻薬で乗り切ることが多いです。
・風邪をひいてしまった場合。
どんなに気を付けていても風邪をひくことがあります。
抗生剤を毎回使っていると、いざというときに耐性ができてしまって試験本番で効かなくなる恐れがあります。おまけに抗生剤は下痢になるものです。どうしても飲む場合は、ビオフェルミンなどの整腸剤とともにたくさん飲むことが大事です。
自分の場合は、風邪のひきはじめや、少し体がだるい場合は漢方薬である葛根湯を飲むようにしています。葛根湯を飲むと、ちょっとしたダルさならなんとかしのげることが多いのです。ただ、こちらも頻脈や動悸といった副作用が人によってはあるので普段の日に飲んで試してみることが重要です。
そして最後に大事な点として、試験当日にゲン担ぎとして、普段食べたことのないモノは決して口にしないことです。
たとえばエビアンというミネラルウォーターは硬水で、人によってはお腹が緩くなってしまいます(日本は軟水の国です)。
リポビタンDなども人によっては下痢になるので、試験当日にいきなり試すのは危険です。
反対に普段から食べ慣れているものは、しっかり食べ、脳のエネルギー源である糖分をたっぷり吸収しましょう。
自分はTOEICを受けたときに、おにぎり2つに、カロリーメイト4本だけ食べて臨んだら空腹でバテてしまった苦い経験があります。
しかしリンツの板チョコを1枚丸々食べたら、最後までエネルギーが持ちました。
チョコは非常にパワーがあります。
飲食や常備薬は何が自分にとって合うのか、普段の日にいろいろと実験し、いざという時に使えるようにしておくことが大切です。