2025年度の早稲田大学と慶應義塾大学の理工学部の入試問題がアップされ、中を見てみましたが相変わらず難度が高いと思います。(慶應理工は若干取り組みやすい内容になったと思いますが、早稲田理工は相変わらず難しいです)
東京理科大学の英語と比べてもツーランク以上難度が上だと感じます。
早慶理工の英語が難しいのは、なぜなのでしょう。
その理由を考える上で、一つヒントになるブログを見つけました。
理系女子の難関大受験期&親父のつぶやきさんのページにある駿台ベネッセのデータです。
【最新版】最難関国立大学の早慶併願成功率~早稲田理工難化か? | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき
2023年の併願成功率のデータを見ますと、
東大理1合格者は97%が慶應理工や早稲田理工に合格しています。
東大理1不合格者だと6割から5割が早慶の理工に合格しています。
これが京大工学部になりますと、
京大工学部合格者のうち73%が慶應理工に合格し、63%が早稲田理工に合格しています。
京大工学部不合格者だと、33%が慶應理工に合格し、15%が早稲田理工に合格する感じです。
東工大(現・東京科学大学)だと、
東工大合格者のうち61%が慶應理工に合格し、54%が早稲田理工に合格。
東工大不合格者だと、17%が慶應理工に合格し、8.5%が早稲田理工に合格。
つまり、怖いことに東工大不合格だと、早慶理工を貫通する可能性が高くなるのです。
なぜそのようなことが起きるかといえば、東大英語は難しく、英語もたっぷり対策してなければ合格がおぼつかない一方(東大英語で70/120以上とる実力)、東工大は数学と理科が勝負科目なので、英語が多少怪しくても合格できる可能性が残されています。
早慶理工に確実に合格するには、英語をしっかりやる必要があるという法則が見えてきます。つまり、要約、和訳、リスニングなどが出題されなくても、基本的にそれらをたっぷり練習してきた東大受験生がライバルとなるので、英語はそのレベルで仕上げておく必要が出てくるのです。
ただ、東大や京大と違って早慶理工は国語や共通テストがない分、トータルではやりやすいとは思います。
早慶理工をしっかりとるには、実は東大を意識した問題演習をすることが有効です。
早慶は記述がほとんど出ないからと、マークシートを意識した選択式の問題だけだと、どうしても易しい問題ばかり解くことになってしまいますが、記述メインの問題を解くことで、早慶本番のレベルに対応できる実力がつきます。
試験では目標とする学校のワンランク上を目指すと、ちょうど志望校の合格圏内に入ると言われています。
早慶に行こうと思ったら、東大を目指し、理科大に行こうと思ったら、早慶を目指すのが理想的です。東大を目指す場合は、上位合格を目指し、ふたを開けたらなんとか合格していたというパターンが多いです。
英語は積極的に難関校の問題を解いていきましょう。