先日、大久保駅近くの第一教科書で今期使う教材を調達してきました。
こちらでは、普通の本屋では売っていない学校の教科書や塾用教材を購入することができます。自分の塾ではSirius vol1~3、Jack、練成テキストなどを使うことが多いです。
今回は、隠れた名著、Sirius vol3について紹介します。
(昔紹介したことがあるのですが、バージョンが変わっています)
こちらのシリウスという塾用教材は、文法軽視の学校教育を補うのに最適な教材です。
一般的に、vol1が中1、vol2が中2、vol3が中3で使うものです。
SAPIX中学部でもこのレベルの教材を取り入れてます。SAPIXでは学力別にクラス分けされており、最上位がZ系で、上からZ, Z1, Z2, Y, Y1, X, X1となっています(校舎によってばらつきはあります)。
ZとZ1では男子は開成、女子は慶應女子を全員受けなければならないというシステムになってます。このZ系のクラスでシリウスvol3レベルのテキストを使うと、基本的に誰も間違えない雰囲気です。Y系だとちらほら間違えます。
高校入試用のテキストではあるのですが、今年から高校3年生になった人、あるいは浪人することになった人に、このシリウスvol3のテキストをお薦めしたいと思うのです。3月のまだ時間がある間にこのテキストの「発展問題」の箇所だけでも一気に解くことで、大学入試レベルであやふやなところを発見できます。
試しに空欄補充のところを見てみましょう。
共通語補充の下の方の灘高校の問題など、結構難しいと思います。
こちらは大学入試で狙われても違和感のないレベルです。
他には和文英訳の問題を見てみましょう。
ラ・サールや久留米大敷設、桐朋、海城などちょっとした大学入試で狙われてもおかしくないような問題です。
確かに中3が解く問題ではあるのですが、最近の文法軽視の学校教育ではこのテキストが難しく感じられるのではないかと思います。
そこで、この春の間にみっちりシリウスvol3を解いて基礎を鍛えることが非常に効果的です。大学入試でいえば、だいたいMARCHレベルはあるといえます。このレベルの問題を確実に解く力が、長文読解の精度を上げたり、英作文での取りこぼしをなくす対策になります。
受験学年である高校3年生・浪人生は、春こそ、盤石な基礎を鍛えるチャンスです。
解答もセットでついてきますので、一気に解くと実力がつきます。